性的暴行容疑のジェラール・ドパルデュー、裁判が延期 健康上の理由
性的暴行の容疑2件で訴追されているジェラール・ドパルデューの裁判が、2025年3月24日、25日まで延期されることがわかった。 【写真】「ジェラール・ドパルデュー」フォトギャラリー Varietyによると、フランスの通信社AFPが報じたそうだ。ドパルデューは、現地時間10月28日午後1時から裁判を予定していたが、健康上の理由で出廷できないとして延期を要請。彼の弁護士は、医師から出廷しないよう指示が出たと訴えているという。裁判所では、彼に対する医師の診断書を命じたそうだ。 ドパルデューは、2021年8月から9月にかけて南フランスで行われた、ジャン・ベッケル監督の映画『The Green Shutters(英題)』の撮影中、セットデコレーターとして働いていた女性と、ベッケル監督のアシスタントの女性に対し、性的暴行をはたらいたとして、今年4月29日に逮捕され、2件の容疑で訴追されている。彼は容疑を否認しているが、懲役5年と7万5000ユーロの罰金を科される可能性がある。 『シラノ・ド・ベルジュラック』でアカデミー賞にノミネート、フランス映画界の最高峰セザール賞を受賞するなどフランスの名優として知られるドパルデューだが、ほかにもレイプ容疑で訴追されているほか、十数人の女性から性的暴行やセクシャルハラスメント、痴漢行為で告発されている。 昨年12月には、仏公共放送局が彼に対する歴代の性的暴行疑惑を詳細に追ったドキュメンタリーを放送。彼に対する批判が強まったことをうけ、フランス映画界を代表するセレブが公開書簡を発表し、“私刑(リンチ)に晒され”ている彼を擁護する動きもあった。