『光る君へ』熱演・国仲涼子、子育て専念で焦りを感じた日々も「俳優としての時間は決して止まってはいなかった」
子育てと仕事の両立に「数年間は連続ドラマをまったく見ていない」
母親なら、誰でも多かれ少なかれ経験する孤独感、喜び、葛藤……。彼女もまた、そんな時期を過ごしていたという。 「子どもが小さいときって、ゴールが見えないじゃないですか。子どもと一緒に寝て起きて、日中は子どもの世話で手一杯。テレビを見る余裕もなくて、あの数年間は連続ドラマをまったく見ていないんです。上の子がおなかにいるときは、産んだらすぐに復帰して両立できると考えていたけれど、全然無理でした」 『世にも奇妙な物語‘18秋の特別編』(フジテレビ系)で復帰し、単発ドラマや連ドラのゲスト出演という形で仕事を再開したが、母親と俳優の両立は綱渡り。 「この日は子どものお迎えがあるからこの時間までにお仕事を終えたい、とか、この日は保護者会があるから……とか、事務所サイドと相談しながらスケジュールを組むんですけど、急に熱を出してしまったりすることもあって、ハラハラドキドキでした。いまはふたりとも小学生になったので少し楽になりましたが、まだしばらくは母親業をしっかりやらなければと」 しかし、そんな日々が今につながっているという。 「ここ数年、母親役を演じることが増えてきて、“母親だったらこういうふうには言わないよね”とか“実際はもっとこうだよね”ということがけっこうあるんです。子育てに専念していたときは、自分の俳優としての時間は止まってしまっているのではないかと焦ったけれど、やっといま、そこで得た学びが生きていると感じます。決して止まってはいなかった、と」 そんな国仲が現在取り組んでいるのは、放送中のドラマ『3年C組は不倫してます。』(日テレ系)の母親役。衝撃的なタイトルのドラマで彼女はどんな母親を演じているのか……。 国仲涼子(くになか りょうこ) 1979年6月9日生まれ。沖縄県出身。’99年に俳優デビューし、’01年放送のNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』でヒロイン・恵理に。’14年に俳優の向井理と結婚し、’15年に第1子を、’18年に第2子を出産。主な出演作は『ちゅらさん』シリーズのほか、ドラマ『みんな昔は子供だった』(関西テレビ)、『ブラザー☆ビート』(TBS系)、『厨房のありす』(日テレ系)、映画『HERO』(2007)、『相棒シリーズ X DAY』(2013)など。現在放送中のドラマ『3年C組は不倫してます。』(日テレ系)に出演中。’25年1月には映画『366日』が控える。 工藤菊香
工藤菊香
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