元Jリーガー北井佑季、競輪ダービーは“らしさ”出せず苦闘「勝ち上がれず悔しい」
いわき平競輪「第78回日本選手権競輪(G1)」は5日、最終日を開催。7R特選1を走った北井佑季(34歳・神奈川=119期)に話を聞いた。 今節は警戒網を敷かれる中なかなか主導権を握るレースができず、駆けたとしても二次予選のように早目の仕掛けで失速するなど、どうにも北井らしさを出せずに悶々としていた。 そんなモヤモヤを吹き飛ばすように、最終日は力強く駆けてそのまま押し切った。ただ、ラインを形成した小原太樹と内藤秀久を連れ込めずの内容に表情は険しい。 「引き付けすぎたから道中のペースが緩くなった。気持ち早く踏んでおけば伊藤旭君も小原さんのヨコまで来なかっただろうし、来ても外併走できつかったと思う」 先行選手として自分の勝ちはもちろんだが、ラインをどれだけ連れ込むことが大事かを常に考えている。しかしながら、レベルが急激に上がるG1戦線ではライン決着はより難しくなる。「ペースとタイミングをもっと掴めるようになりたい。二次予選なんかは逃げたけど、ペース配分や仕掛け方に足りない部分がありましたから。だからって出し惜しみをしても積極駆けができないし、難しく考えずに脚をつけたい」 今節を「力を持て余した悔しさ、そして勝ち上がれなかった悔しさがあった」とシリーズを総括。経験を力に変えて、この先まだまだ続く特別・ビッグ戦線につなげていく。(netkeirin特派員)