設立20年超のIT人材派遣が掲げる「ストーリー経営」の正体
西川三郎(にしかわ・さぶろう)/1948年愛媛県生まれ。慶応大学法学部卒、1973年に千代田生命保険(現ジブラルタ生命保険)入社、1991年東京マシナリー(現TMCシステム)に転じ取締役経営企画室長。1992年同社代表取締役専務。1999年に当社設立し代表取締役社長、2018年に代表取締役会長。2021年10月から現職。著書に『瘤』『罠』『欲』(いずれも幻冬舎)など(撮影:大澤誠)
主にSIerや製造業向けにIT人材派遣を行うのがジャパニアス(9558)だ。IT人材の不足が深刻化する中で、毎期採用を増やし、AIやクラウドなど先端テクノロジー分野のデジタル人材を積極的に育成している。設立から20年以上を経た2022年9月に上場を果たした同社の西川三郎会長兼社長に起業の経緯や今後の展望について聞いた。――ご自身はミステリー小説を中心に著書もあり、経営ではストーリー経営を掲げています。小説を書くことと経営することに共通する部分はありますか。 いつも根底には「小説家になろう」というのが頭の中にあるし、いまも小説が私を形成している。だから小説を書くように経営している。それは、テーマ、ビジョン、ストーリーで経営するということだ。 当社の場合、テーマはデジタル人材、ビジョンは(従業員)1万人。ストーリーは、いつ、だれが、どのようにしていくかを考えるということだ。そういう具体性がないとうまくいかない。
本文:3,110文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
山内 哲夫