注目の好左腕対決 八戸学院光星vs星稜 センバツ第6日見どころ
◇センバツ高校野球2回戦(23日、甲子園) ◇八戸学院光星(青森)―星稜(石川) 【歴代優勝校 センバツの覇者たち】 2回戦最初のカードは注目の好左腕対決となりそうだ。継投のタイミングと、互いに初戦は苦しんだ打線が早い段階で援護できるかも鍵となる。 八戸学院光星はエース・洗平(あらいだい)比呂投手と岡本琉奨(るい)投手、森田智晴投手の左腕トリオが鉄壁だ。関東一(東京)との初戦では洗平が9回156球を投げて2失点と熱投し、タイブレークでは岡本が粘りの投球で勝ち越しにつなげた。洗平は「自分だけでは勝てない。ピッチャー全員で頑張りたい」と話す。 開幕試合の緊張からか、低反発バットの影響からか、打線はなかなか連打が出なかった。経験豊富な砂子田陽士主将がけん引して、早めに流れを引き寄せたい。 昨秋の明治神宮大会で頂点に立ち、今大会の優勝候補の一角に挙げられる星稜は、大黒柱のエース左腕・佐宗翼投手に加え、2年生右腕・道本想投手も安定感がある。 初戦の田辺(和歌山)戦は佐宗投手の持ち味である制球がやや乱れる場面があり、八回まで同点の接戦だった。一方で、勝ち越し打を放った代打の東汰生選手など途中出場の選手が活躍。昨秋の北信越大会に続き、層の厚さを見せつけた。初戦で苦しんだ分、落ち着いた試合運びができるか。【円谷美晶】