侍ジャパン、韓国戦先発の中日・高橋宏斗「次の試合までにしっかり反省したい」4回同点の本塁打悔やむ
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 プレミア12」に出場している日本代表は15日、当地の台北ドームで行われた1次リーグB組で韓国を6―3で下し、開幕2連勝を飾った。韓国は1勝2敗。侍ジャパンは高橋宏斗投手(22)=中日=が先発登板。4イニングを投げて8個の三振を奪いながら、7安打2失点で降板した。1点を追う5回に牧秀悟内野手(26)=DeNA=が逆転の2点適時打を放ち、7回は森下翔太外野手(24)=阪神=の2点本塁打でリードを広げた。 左翼へ高々と上がった白球が台北ドームのスタンドに吸い込まれた。その行方をマウンドから見届けた高橋宏。4回の最後の打者を空振り三振に仕留めても、ベンチに戻る表情はさえなかった。 本来の調子を取り戻しつつある中だった。0―0の2回は7番・朴東原(パク・ドンウォン)の二塁打などで2死一、三塁とされると、1番・洪昌基(ホン・チャンギ)には156キロ直球を中前へはじき返され、先制点を許した。2―1と逆転してもらった直後の3回は決め球はすべてスプリットで3者連続三振。立ち直ったかに見えたが、4回に朴東原に甘く入ったカットボールを左翼席に運ばれてリードを守ることはできなかった。 いずれも下位打線からの失点。この日の最速は今季最速タイの157キロを計測した。警戒していた韓国のニュースター、3番・金倒永(キム・ドヨン)を2打席とも三振に仕留めていただけに、「同点のホームランで韓国に流れを与えてしまった。そこは次の試合までにしっかり反省したい」と振り返った。 宮崎合宿中の練習日には欠かさなかった早出練習。シーズン中から続けている倒立やブリッジをして自らの体の状態と向き合うのが日課だった。合宿初のブルペンでは調子が上がり切らず、焦りもあった。しかし、翌日のブリッジで「右手に体重が乗るようになってきた」と自らの好調時に現れる体のサインに耳を傾け、体も心も整えた。
中日スポーツ