ズワイガニ初競り、最高値は1匹280万円 漁解禁、但馬各港に「冬の味覚の王者」ずらり
冬の味覚の王者とされるズワイガニの漁が6日、山陰から北陸にかけての日本海で解禁された。兵庫県北部の但馬地域では津居山港(豊岡市)と浜坂漁港(新温泉町)で初競りがあり、浜坂で1匹280万円の最高値が付いた。 【写真】初競りに合わせて水揚げされた松葉ガニ 今季は但馬地域の各港から計36隻が操業予定だが、初日は海が荒れて中小型船10隻が出港を見合わせ、香住漁港(香美町)は6日に予定していた初競りを7日に延期した。 新温泉町の浜坂、諸寄両漁港からは5日夜、13隻が但馬沖へ出港。6日午前0時の漁解禁に合わせて網を投じた。初競りでは「第一冨美丸」が水揚げした重さ1・2キロの松葉ガニ(雄)が浜坂漁協のブランド「煌星」に認定され、神戸市中央区で日本料理店を営む植村良輔さん(48)が1匹280万円で競り落とした。 これまでの県内の最高値は昨年、浜坂漁港で記録した1匹1千万円。漁期はセコガニ(雌)が12月末まで、松葉ガニは来年3月20日まで。(長谷部崇)