日本ハム北山亘基（2024年9月撮影）

　「新庄チルドレン」が侍ジャパンに大抜てきされる可能性が高まった。日本ハム伊藤大海投手（27）、北山亘基投手（25）、万波中正外野手（24）、五十幡亮汰外野手（25）が、11月の「ラグザス　presents　第3回プレミア12」メンバーの最終候補に入っていることが4日、分かった。中でも新庄監督のもと3年かけてドラフト8位から開花した北山は急浮上。パ・リーグ2位に躍進した勢いが、侍にまで波及してきた。 【イラスト】侍ジャパン・今後の日程 　北山は新庄監督就任1年目の22年、新人ながら開幕投手を託された剛腕。150キロ中盤の直球を軸に球威で押す未完の大器の抜てきが、BIGBOSSの公式戦初采配だった。さらに1年目から先発、中継ぎ、抑えすべてを経験。今季は開幕ローテーション入りを果たし4月20日ロッテ戦では初完封も達成した。CSでもフル回転を期待されており、侍ジャパンでも役割問わず対応可能なユーティリティー。ドラフト8位から成り上がり評価を高めた。 　中学時代にサニブラウンに勝ったことがある五十幡は「ポスト周東」として浮上。球界NO・1ともいわれるスピードと守備力を武器に代走、守備固めで起用されてきた。今季は課題のコンディション面を克服し、プロ入り初のシーズン完走間近で、侍ジャパン井端監督も走力を期待。万波も昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップから選ばれ続けている。昨年3月のWBC組の伊藤も経験と実力を買われ順当にリスト入り。北の大地から、個性的な戦力が加わりそうだ。