⚽藤枝順心8強入り 大阪学芸に3発快勝 全日本高校女子サッカー3回戦
第33回全日本高校女子サッカー選手権は3日、兵庫県内で3回戦を行い、3連覇を狙う藤枝順心は大阪学芸に3―0で勝ち8強に進出した。 【表】第33回全国高校女子サッカー選手権 組み合わせ 藤枝順心は前半14分、FW岡村望央の縦のロングボールをDF尾辻夏奈が頭で合わせ先制。同19分にFW藤原凛音が追加点を奪い、後半17分には藤原のセンタリングをFW弦間結月がヘディングで押し込みダメ押しした。 5日の準々決勝は佐久長聖(長野)と対戦する。
高い決定力、前半で主導権
強敵相手でも高い決定力を見せつけ、前半のうちに主導権を握った。藤枝順心はFW岡村の絶妙な縦へのロングボールにDF尾辻が反応。鮮やかな連係で先手を取ると、FW藤原も続いて早い段階で相手の戦意をそいだ。 わずかな隙を突いた先制パンチが効いた。前半14分、CKが合わず、いったん下げたボールを後方で受けた岡村が思い切って蹴り込んだ。遠い位置でも上げてくると予測して走り出していたのは尾辻。相手DFの背後にタイミング良く抜け出し、ワンバウンドしたボールを冷静に頭で流し込んだ。「誰かが突っ込んでくれると信じ、相手GKの出にくいところを狙った」という岡村の意図をくみ、尾辻は「浮いたボールが得意。感覚的に(あの位置に)来ると思った」と笑顔。今大会自身4点目のゴールは2人の強みを生かした形となった。 前線に縦パスを入れ攻撃展開をしてくる相手に対し、パスコースを消しつつ周辺のケアも遂行して優位に立った。中村監督は「相手がやろうとしていることを封じ込められたことで、ボールを拾った後の攻撃につなげられた」と総括。状況に応じた選手起用、頻繁にポジションを入れ替える多彩な戦い方も光り、史上初の3連覇へチームの精度は磨かれている。