松本人志の訴訟取り下げを扱えなかった『ワイドナショー』 フジ局内から「情報番組としての限界」の声
フジテレビ系「ワイドナショー」10日放送で、ダウンタウンの松本人志(61)が週刊文春との訴訟で、自身の訴えを取り下げたニュースを扱うことはなかった。これは、かつてコメンテーターだった松本への忖度ではなく「ワイドナ」が事前収録のために間に合わなかっただけだが、局内では情報番組としての限界説も浮上している。 【写真】照れくさそうに肩を組む松本と浜田 10日放送ではトップニュースとして、米大統領選を共和党のトランプ前大統領が制して返り咲くことを伝えた。松本の訴え取り下げのニュースは扱わなかった。情報番組には珍しく、事前収録だからだった。 フジ局員の話。 「『ワイドナ』は木~土曜日に都内のスタジオで収録され、10日放送は8日収録でした。松本さんの訴え取り下げも8日。松本さんや文春ら当事者から声明が発表されるなど慌ただしい展開をたどったため、収録内に差し込みませんでした」 「ワイドナ」が事前収録であるのは、出演者のスケジュール都合だったり、出演者の問題になりそうな発言をカットできたりする点が考慮されているという。 ただ、事前収録であるがゆえに、週末に飛び込んできたニュースを伝えられないことがたびたびある。ドジャースの大谷翔平投手の通訳だった水原一平氏の一連の事件などがそうだった。 「『ワイドナ』の情報番組としての限界説は局内で根強く指摘されています」(前出局員) 「ワイドナ」では、タレントの東野幸治がMCを務めている。松本は番組の〝顔〟で、2013年に放送開始された時からコメンテーターとして出演。22年4月から隔週出演に切り替わり、昨年3月で卒業した。その後、タレントの今田耕司、田村淳がコメンテーターとして出演している。 「今田さんと淳さんは週替わりでコメンテーターを務めるので同日出演はないけど、10日放送では番組内容の関係で番組冒頭~終盤に今田さん、終盤~終わりに淳さんがそれぞれ出演する形を取りました。次回は15日収録で決定。淳さんが出演予定で、松本さんの訴え取り下げを語ってもらうか、番組内で検討されています」(前出関係者) ただ、訴え取り下げから1週間以上たつため、これを扱うのは「炭酸が抜けた炭酸水のようだ」と局内で疑問視されている。他のニュースとの兼ね合いで、10日放送に続き、訴え取り下げを扱わない可能性もある。 東野、淳は吉本興業のカリスマの一連の騒動に何を思い、語るのか。
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