交通安全協会の係長が3000万円着服、本人報告まで10年以上気づかず…宮崎県警に告訴検討
宮崎県交通安全協会は証紙事業課の女性係長(49)が2011年から今年3月にかけて、約3000万円を着服していたことを明らかにした。「生活費や借金の返済に充てた」と話しているという。協会は刑事告訴を念頭に、県警に相談している。
同協会は21日に記者会見を開き、詳細を説明。係長は、免許の更新者などが購入する証紙の売上金の管理などを担当し、協会の口座に入金する際に一部を抜き取っていたという。
係長は証紙事業の運用資金で穴埋めしていたが、今年4月1日になって上司に報告したという。協会は報告を受けるまで10年以上にわたって不正に気づいていなかった。
協会は7月7日付で係長を懲戒解雇とする予定。河野晃央専務理事は記者会見で「二度とこのようなことが起こらないよう、人事管理を徹底する」と述べた。