子ども同士で遊ぶ約束をしたが…待ち合わせできなかった!注意点とルールは【専門家解説】
【Q.うまく待ち合わせできるようにするために、保護者にできるサポートは?】 大前提として、待ち合わせがうまくいかなかったとしても「そんな約束じゃダメでしょ」「どうして時間と場所を確認しなかったの」と頭ごなしに否定することのないようにしたいですね。待ち合わせできずに落ち込んでいるお子さまに追い討ちをかけることになってしまいます。 まずは、お子さまの気持ちに共感してあげましょう。「遊ぶ約束ができてうれしかったね。でも、会えなくて残念だったね」といった声かけができるといいですね。待ち合わせがうまくいかなかったとしても、約束をしたということは社会性やコミュニケーションの力を培う機会になったはずです。そこはしっかり褒めてあげましょう。 お子さまの気持ちに共感を示した後は「なんで会えなかったのかなぁ?」と問いかけてみて。「時間をちゃんと伝えていなかったかも」などお子さま自身で気づくこともあるはずです。失敗を振り返るステップを踏むことで、お子さまにも「次からはこうしよう」という学びになるでしょう。 時間や場所を決めることを習慣化させていくには、メモをとるくせをつけるのがおすすめです。時間や場所を記入できるようにした「お約束カード」「お約束メモ」を持たせるのもいいですね。遊ぶお友達の連絡先も記入できれば、なお安心です。 約束をするシーンや、お約束カードを書くことは、家でロールプレイングしておくこともおすすめです。どれだけ口で言っても、実際にやってみないとできないことは多いもの。約束するときの場面を想定して、事前に予行演習をしておけば、スムーズに約束できる可能性が高まるでしょう。 また、一緒に遊ぶ可能性がある友達の保護者とは、お互いの連絡先を交換しておけるといいですね。待ち合わせ内容が曖昧だった場合に確認を入れたり、送迎の必要性を相談したりできるため安心です。
【Q.安心・安全に遊ぶために必要なことは?】 特に低学年のお子さまだと、子どもだけで待ち合わせすることや遊ぶことの安全性が心配になることもあるかもしれません。 「送迎だけでも保護者が付き添ったほうがいいのかな」と迷うこともあると思います。地域差があるため一概には言えませんが、防犯面や交通状況で少しでも心配な点がある場合は送迎したほうがいいでしょう。 何度か送迎して安全性が確認できたら、お子さまだけで向かうようにしてもいいでしょう。その際は、「待ち合わせ場所に着いたら連絡する」という約束をするといいですね 安心して遊べるようにするためには、次のような点にも注意していきましょう。 ・キッズケータイやGPS、防犯ブザーを持たせる ・いざというときに助けてもらえる場所を教えておく(子ども110番の家など) ・自治体などから発信される不審者情報をチェックしておく ・遊び始める時間だけでなく、帰りの時間も決めておく(秋~冬は日が暮れるのが早いため特に注意) ・人が少ない場所や暗い場所、川など近寄らない場所を決めておく ・安易にお菓子交換をしない(アレルギーがある子もいるため) 【Q.高学年の遊びの約束で注意することは?】 高学年になると、うまく待ち合わせできないということは減ってきますが、遊び方に注意が必要な点が出てくることがあります。 悪気がないままに公園や児童館を占領してしまったり、スマホゲームばかりしていたり、人目につかない場所に集まってしまったりすることもあるでしょう。 「もう高学年だから大丈夫」と安心するのではなく、普段の会話の延長でどこで遊んだのか、どんなことをして遊んだのかなど聞いておけるといいでしょう。そのうえで、必要であればアドバイスをしてあげられるといいですね。 たとえば、スマホゲームばかりしたり、ただたむろっていたりする場合は、他に遊ぶものを知らなかったりすることも多いものです。「こんなボードゲームがあるの知ってる?」と人気の遊びを教えてあげてみてはいかがでしょうか。