六回、３点本塁打を放った巨人・坂本勇人＝東京ドーム（撮影・中井誠）

巨人・坂本勇人内野手（３５）が２５日、中日６回戦（東京ドーム）で、２点を追う六回に左翼席へ逆転の３号３ランを放ち、３－２での逆転勝利に導いた。チームにとって９試合ぶりの本塁打となり、９試合続いていた２得点以下を止めた。通算２３４０安打として山本浩二（広島）を抜いてＮＰＢ単独１４位に浮上した１８年目のスター選手が、まばゆい輝きを放った。 【写真】阿部監督が七福神の「布袋尊（ほていそん）」の姿で描かれたステッカー 坂本はスマホケースの内側に１枚だけステッカーを貼っている。阿部監督が七福神の「布袋尊（ほていそん）」の姿で描かれ、『笑うアベには福来たる』の文字で囲まれたコミカルなイラストだ。春季キャンプ中に作製され、チームに贈呈品を届けた関係者らに配布されたもので、ミーティングでスタッフから選手に紹介された際、３５歳もすかさずゲットした。 「阿部さんには個人的に特別な感情がある。優勝して、男にしたい」。１９歳だった１年目のオフに将来性を見込まれ、当時現役だった１０歳上の指揮官のグアム自主トレに連れて行ってもらった。身近にいて、誰よりも尊敬する恩人だ。 グッズや装飾品などにさほど興味を示さない坂本が、必需品に貼りつけた「笑うアベ」。その最高の笑顔を実現するために、チームを頂点へと導く。（巨人担当キャップ・谷川直之）