<センバツ2022・選手紹介>/11 敦賀気比 桶谷司投手/丹生 田村渉内野手 /福井
◇変化球多彩、光る冷静さ 敦賀気比 桶谷司投手(1年) 中学時代にプレーした鯖江ボーイズ(鯖江市)の先輩で、敦賀気比の主戦投手だった、巨人の笠島尚樹選手(19)に憧れて入部した。直球に加え、スライダー、シンカー、ツーシームなど多彩な変化球を駆使して打たせて取るサイドスロー投手。中学時は2番手投手として、ピンチでの登板機会が多かった。「劣勢でも焦らず冷静に投球できる」と自信をのぞかせる。 得意科目は数学で、投球でも相手が左右どちらに打つ割合が大きいかなどのデータを頭に入れてマウンドに立つ。「細かな情報を有効に使いたい」と語った。 ◇家族、親戚のため全力で 丹生 田村渉内野手(2年) 本職は二塁手。一球一球に集中し、1歩目を素早く出すことで広範囲の守備をこなすのが得意。ただ、送球時の体重移動には苦手意識がある。股関節を意識して体全体の動きを生かした送球ができるよう、トレーニング用の重いメディシンボールを投げる練習で、体重移動の感覚を体に染み込ませている。 センバツは応援し続けてくれる家族や親戚のために戦うという。特に母の美紀さんへの感謝は大きい。体作りのために炭水化物やたんぱく質が多く取れる食事を毎日用意してくれるなど支えてくれた。「一戦一戦全力を尽くす」と決意を込める。