元寇・文永の役から750年、戦死者弔い甲冑姿でたいまつ行列…長崎・対馬
鎌倉時代の最初の元寇(げんこう)・文永の役(1274年)から750年の節目に、長崎県対馬市厳原町で9日、戦死者を弔うたいまつ行列が行われた。
文永の役では、2万数千人の軍勢が来襲し、対馬の守護代・宗資国(そうすけくに)(助国)ら80騎余りが討ち死にしたとされる。
資国らは同町の小茂田浜神社でまつられており、神社では例年この時期に、戦死者を慰霊する大祭が開かれている。たいまつ行列は、地元住民らでつくる「元寇750年祭実行委員会」が、10日に開かれる大祭の前夜祭行事として企画した。
9日は、甲冑(かっちゅう)を身に着けた市民ら約50人が参加。日没後、神社近くの海岸沿いの道約300メートルを、たいまつをかかげて練り歩いた。
参加した同町の銀行員の男性(39)は「当時の武士に思いをはせながら、日本の平和を願いました」と話した。