【見た目問題】芝居通して差別解消訴え 10年にわたる活動
病気やケガによって外見に症状のある人たちが差別される問題について考えるイベントが今月、南砺市で開かれました。顔に難病を抱える南砺市の河除静香さんは芝居を通して差別や偏見の解消を訴えてきました。多くの人を勇気づけてきた河除さんの10年にわたる活動と、「見た目問題」について考えます。 自らの病気をさらけ出し、芝居をするひとりの女性。 「あきらめることには慣れています、昔からあきらめなくちゃならないことが多かったから、この顔のせいで」
難病で「あきらめることには慣れている」
南砺市に住む河除静香さん(49)です。 河除さんが舞台に立つ理由、それは見た目に対する差別の問題について多くの人たちに知ってもらうため。 そして、同じ悩みを抱える当事者たちを勇気づけるためです。 河除さん「私だってこの顔に生まれて色んなことがあったよ。くだける覚悟でドーンと体当たりしてみりゃいいじゃないか絶対に・・・あんどうすりゃいいんだ」 Q イベントは何回目? 河除さん「多分(南砺市では)6回目じゃないかと。こんなに長くやるとは思ってなかったというのが正直あります」
学校でいじめ「アヒルのガーコとよく言われた」
河除さんが芝居を始めてことしで10年になります。 顔面動静脈奇形。 顔の血管に異常な塊ができる難病を抱えて生まれた河除さん。 幼いころからいじめを受けてきました。 河除さん「アヒルのガーコってよく言われましたね。可愛らしく聞こえるかもしれませんが、そのあだ名すごく嫌でした」 学校では「汚い」、「ばい菌がうつる」と心ない言葉を浴びせられ、街を歩くと好奇の目にさらされました。 河除さん「助けてくれる人はいなかったですね。基本的には耐えるしかなかった」 大人になってからも恋愛や就職で悩んでいた河除さん。 しかし友人のある一言が心に響きました。 河除さん「あなたの武器は(明るい)性格だよと言われて、ガラッと変わってアグレッシブになった感じです」