【見た目問題】芝居通して差別解消訴え 10年にわたる活動
夫との出会い 結婚・出産 掴んだ幸せ
就職先で知り合った4つ年上の夫・悟さんとは、2001年に結婚しました。 悟さん「最初顔見たときにどしたと、何かケガでもしたの?とまあその程度」 見た目は全く気にならなかったと言います。 そして静香さんの明るさに惹かれました。 河除さん「人からジロジロ見られるのが嫌なら、俺は着ぐるみ着て隣りを歩くと」 悟さん「こっちが目立てばいいかなと思って」 河除さん「何言ってんだとは思ったけど、うれしいのはうれしい。真剣に考えてくれてるんだなと」 交際から1年後、2人は結婚しました。 悟さん「人間関係って(見た目より)もっと他に大事なことがあるんじゃないか。自分をどう思ってくれてるとか、価値観とか」 27歳で長男を出産。 顔の血管に影響が出て症状が悪化しましたが、2人の子どもに恵まれました。 河除さん「私は幸せです、今は。病気は今も治せるなら治したい、でもこの顔だったから出会えた巡り合えた人たちがいる子ども達もそうだし、夫もそうだし」 勇気をふり絞り一歩を踏み出したことでつかんだ確かな幸せ。
差別は「知らないことから起こる」 芝居を通し訴え
その経験を多くの人たちに伝えたいと、全国各地で一人芝居を披露しています。 河除さん「何でいじめとか差別とかおきるのかって言われると、知らなかったからだと思う。色んな人がいるってことを知ることで、特別じゃないんだとわかってほしい」 河除さん「私だってこの顔に生まれて今までいろんなことがあったよ。差別、いじめ、ジロジロ見られたりさ、嫌な目にあったことなんてわんさかあるね、でもねその度に負けてたまるか!いつか見てろって!そんな気概でもってここまでやってきたんだ‥」
難病抱える男性 「心の支えになっている」
河除さんの演技を見つめる男性がいました。 東京に住む久保丈夫さん。 河除さんの友人で芝居を見に駆け付けました。 久保さんは血管腫という病気があり顔や体に赤いアザがあります。 久保さん「子どもの頃はいじめがありましたし、からかいですとか、大人になると今度は差別がついてきますね。最近東京の繁華街を歩いてた時、ものすごいものを見たかの様な反応をされた」 出口の見えないトンネルを歩いてるような人生だと話す久保さんですが、河除さんの前向きな生き方に元気をもらっています。 久保「心の支えにはなりますね、自分ひとりじゃないって。自分も意味あって生きてるんだって気持ちになります」