【パリ五輪】飛込界のホープ『玉井陸斗選手&荒井祭里選手』を馬淵優佳先輩がインタビュー!出場翌日のスポーツ紙一面の予想は「日本の玉井、世界の王子へ」「荒井、パリでノースプラッシュ!!」
7月26日に開幕するパリオリンピック™を前に、注目の選手を独自取材。今回話を聞いたのは、飛込の日本代表である玉井陸斗選手(17)と荒井祭里選手(23)です。前回の東京オリンピック出場時から変わったことは?見てほしいポイントは?2人の“先輩”である馬淵優佳さんがインタビューしました。 【写真で見る】ウォーミングアップに2時間!玉井選手と荒井選手の練習風景
2021年の東京オリンピックでは7位に入賞した日本高飛込界きっての実力者、玉井陸斗選手。飛込競技で日本初のオリンピック表彰台に期待が膨らむ17歳です。そして、東京オリンピックではシンクロ高飛込で6位入賞、日本選手権6連覇を果たした安定感が持ち味の荒井祭里選手。入水時に水しぶきを上げないノースプラッシュを武器にパリに挑みます。 そんな2人を取材するのは、日本代表で活躍し、昨年度のシーズンをもって現役を引退したばかりの馬淵優佳さんです。 やってきたのは、玉井選手と荒井選手が所属、そして、オリンピック6大会出場のレジェンド寺内健さんも輩出した名門「JSS宝塚スイミングスクール」(兵庫県宝塚市)。 馬淵さんもこちらの出身で、玉井選手と荒井選手にとっては小さいころから一緒に練習してきた先輩にあたります。 (馬淵優佳さん)「懐かしいです。練習が嫌すぎて、プールに来る道中、どこかケガして休めないかなって思いながら来たのを少し思い出しました」
飛込界ホープの練習風景をのぞき見!
スクールの周辺で2人の姿を探していると…ランニングしている玉井選手と荒井選手を発見しました。 (馬淵優佳さん)「玉井選手は走り終わって、ストレッチを始めていますね。飛込では『えび型』という技があって、高得点になる。なるべく柔軟性を高めておかないと空中でそれができないんです。なので柔軟性を高めることがめっちゃ大事になります。めっちゃ痛いんですよ、ストレッチでコーチに乗られるの」 飛込選手にとって柔軟と体幹は命。30分以上かけてトレーニングします。 続いて、馬淵さんは荒井選手を探してプールに向かいます。 (馬淵優佳さん)「いました。歩きながらやるウォーミングアップをしていますね。歩きながらいろんな刺激を入れて細かい筋肉を起こすウォーミングアップです」 ウォーミングアップになんと2時間。ドイツやスウェーデンの体操選手たちがアクロバティックな演技を水に飛び込んで練習したことから発展した飛込競技。体操の要素を多く含み、ほとんどが陸上でトレーニングを行います。 そして、2人ともプールで練習開始。一歩間違えばケガにつながる飛込練習。緊張が走ります。 (馬淵優佳さん)「女子は5本飛んで、男子は6本飛ぶんです。1つの試合で同じ技を飛んだらダメなんですよ。選手たちは全ての飛び方を習得しないと試合で戦えないです。飛込は2秒で終わる競技なんですけど、実際はめっちゃ長いんですよ。国際大会だと40人、50人が出場される。なので50分に1本しか飛べないです。5時間かかるような試合もあるので、精神力が必要になってくる競技です」 一度の練習で飛び込む回数は50回以上。体にも大きな負担がかかります。