大阪・松井知事が定例会見 森友問題「地検の捜査で解明を」
大阪府の松井一郎知事は2日午後、大阪府庁で定例記者会見を行った。松井知事は、報道陣から政府がカジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備に向け、政府の有識者会議で制度設計の大枠を取りまとめた件に対しての評価は?という質問に対し「今回の政府案というのは、これから議論をするたたき台だと思います」「あまり細かい規制をすることによって、しょぼいものにならないようにしてもらいたいなと思います」などと述べた。
「アジアナンバーワンのエンターテイメント施設にしたい」
松井知事は今回の政府案について「これから議論をするたたき台だと思いますんで、専門家のみなさんの声は反映しているのかな」と述べ「我々実施しようという立場からすれば、アジアナンバーワンのエンターテイメント施設にしたいと思ってますんで、あまり細かい規制をすることによって、しょぼいものにならないようにしてもらいたいなと思います」と続けた。
「捜査によってすべての解明ができるようにして頂きたい」
また、学校法人森友学園による国の補助金不正受給事件で、前理事長の籠池泰典容疑者らが詐欺容疑で逮捕された件について、報道陣からの「府の補助金不正受給についての捜査も進んでいると思うが」という質問に対しては「不適切な補助金の受給があったというのは我々の調査でもほぼそういう事実関係が出てきてますんで、この後は地検の捜査によってすべての解明ができるようにして頂きたい」と述べた。 今回の問題を受け、府が補助金申請の厳格化に取り組んでいることについての質問に対しては「これは教育庁の方でやっていくが、とにかくいままで性善説にたってですね、そういう学校法人、教育者というのは『嘘を言わない』『信用おける人たちだ』ということで、僕は会見でもいつもいうてきたけど、性善説によって認可をしてきた。大きくそこの信憑性というのは崩れましたからねlと述べ、「提出書類の裏づけのしかたとかそういうものを教育長のほうでより具体的に相手方に示してこういう不正がないようにしていきたい」と続けた。
夏休み期間中の子どもの安全確保について
このほか、会見の冒頭では夏休み期間中の子どもの安全確保について「今年に入り13歳未満の子どもが被害者となる強制わいせつは去年より増加している。(大阪は)全国最多で以前として厳しい状況が続いています」と述べ、府では8月を子ども110番月間として夏休み期間中に子どもたちが犯罪にあわないように大阪府警と連携の上、各市町村や民間企業と協力した啓発活動を行うことなども話していた。