【2024年注目選手リスト】三菱重工West・西隼人 最速152キロ右腕が飛躍へ 母校・福岡大大濠でパ新人王の後輩から刺激!「舜平大のボールが一番怖かった。大きく向かってくる」【社会人野球 投手】
三菱重工Westの最速152キロ右腕、西隼人投手(23)。関西学院大時代から注目されていた西投手は、今年ドラフト解禁年の入社2年目を迎える。兵庫県明石市の三菱重工Westグラウンドを訪ねて今年にかける思いを聞いた。(取材・文 MBSアナウンサー金山泉) 1年目の昨季、西は開幕からもがいていた。「先発、中継ぎといろいろな場面で投げさせていただいたんですが、なかなか思うような結果が出ず、打たれる時期が続いていました」。 7月の都市対抗での登板機会は無く、自分の投球を模索する日々が続く中、8月に左腹斜筋を痛めてしまい、戦線離脱を余儀なくされる。しかしこのケガが、自分を見つめ直すきっかけになったという。
オリックス・山下舜平大のキャッチボールに「プロの凄み」
「ケガで離脱した2か月間が大きかった。試合で投げるよりもいい時間になったかも知れません。」フォームや体づくりをもう一度研究し、リハビリを経て10月に復帰。本来の球威とキレが戻り、11月の日本選手権1回戦の西部ガス戦では先発マウンドを託された。4回5安打3失点で敗戦投手にはなったが、大きな経験をして1年目を終えた。 シーズンオフの昨年末、自主トレのため母校・福岡大大濠高グラウンドに向かうと、偶然プロで活躍する後輩と一緒になった。去年9勝をあげパ・リーグ新人王に輝いた2学年下のオリックス・山下舜平大(21)だ。山下のキャッチボールを見て、プロの舞台でプレーする後輩の凄みを感じたという。 「プロにいった先輩方のボールを見てきた中でも、舜平大のボールが一番怖かった」 「これが1軍で活躍する投手だと一目でわかる。ボールが大きく向かってくる。そういうボールを投げられたら打者も嫌がるだろうなと感じました。」同じ舞台を目指す西にとって大きな刺激となった後輩の姿だった。
西はいま、『空振りを取れる変化球』の習得に励んでいる。「スライダーなど横の変化球が多かったんですが、縦の変化球に力を入れていきたいなと思っています。これまでフォークボールは投げたことも試したこともなかったんですが、習得すれば投球スタイルに変化が加わるのかなと思う」。