[NEW BALANCE CUP]目標のプロを体感した「動くボランチ」、札幌大谷の強力MF笹修大は「もっと」「今の自分に満足しない」
[1.5 NEW BALANCE CUP決勝T1回戦 瀬戸内高 0-2 札幌大谷高 時之栖うさぎ島G] 【動画】「うますぎ」「何度見てもヤバい」久保建英が披露したテクニックに絶賛相次ぐ 現状の自分に満足せず、努力を重ねて目標のプロ入りを実現する。札幌大谷高(北海道)のMF笹修大(2年=札幌大谷中出身)は、1年時にCBとしてU-16北海道選抜の国体4位に大きく貢献。180cm近い身長で体重80kgの「動くボランチ」は、「NEW BALANCE CUP 2024 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権)でも特長を発揮していた。 瀬戸内高(広島)との決勝トーナメント1回戦ではボールに係る回数を増加。「運動量、タフに動けるところも武器」という笹は2列目からの飛び出しや、後ろ向きや前を向こうとした相手に強く行ってボールを奪うことにチャレンジしていた。 札幌大谷はボールを保持しながら主導権を握ることを目指すチームだが、強豪校相手に守備面でも健闘した。そして、0-0の後半26分にMF田村佑太(2年)のシュートが相手のハンドを誘ってPKを獲得。これを笹が右足で決めると、MF松本陽翔(2年)が加点して2-0で勝利した。 笹は肉体強化の成果がプレー面でも出ているようだ。時に一人で中盤を制圧するような動きができるように。「冬の期間でウェイト中心に鍛えていて、(ベンチプレスで)去年90kg上げるという目標を立てていて(年内に)90kgギリギリで上げて、スクワットも160kg行くという目標を立てて160kgいったので、フィジカルコンタクトの部分では強く当たって勝てるという部分もあります」。ただし、敗れた準々決勝・横浜創英高(神奈川)戦では中盤での駆け引きや運動量で苦戦。連戦での運動量や声がけなどを改善することを誓っていた。 昨年11月にはリーグ戦当日ではあったものの、J1札幌のトレーニングに参加。MF小野伸二やMF小林祐希から刺激を受けたという。「みんなサッカーを楽しんでいるというか、伸二さんだったらボール回しとかでも足元入った瞬間のギリギリのところで判断を変える。目線とかも面白い駆け引きをしていて、プロの世界はそういう個人の集まりなんだなという部分で感じることができました」。貴重な機会を提供してくれた札幌やチームスタッフに感謝する。 そして、「高卒でプロを目指している」という笹は、「プロのレベルを体感できて、高校生年代でやっているけれど、『もっとやっていかないといけない』となっています。(課題を改善することに加え、)1年を通してもっとフィジカル強化してプロのレベルで通用するまでにしたいです」と意気込んだ。 自分の見て欲しいところは、「ボランチで凄く運動量豊富で、『動くボランチ』なんですけれども、攻撃参加という部分はどんどん見て欲しいです。あと、ミドルシュートも武器なので、得点能力のところ」。今回、全国レベルを体感したMFは、プロを目指す選手として同じ高校生に負けられないという思いを強くしている。 「(今回、裏選手権で対戦した)こういう本州のレベルの子たちに、絶対に来年の選手権やインターハイで個人としては絶対に負けないという気持ちじゃないと、プロになれないと思う。ここの一年が勝負なんで、今の自分に満足しないでプロに、という一筋でいきたい」 チームが結果を残すことによって、自身の可能性も広がる。昨年は夏冬の全国大会に届かなかっただけに、大舞台への思いも強い。今年、キャプテンを務める笹は札幌大谷について、「今年のチームはサッカーが好きというか、全員が本当に必死になれるチームだと思っている」。全員で、必死に成長を目指すだけだ。今回、笹が「選手権で負けた次の日から裏選手権のことしか考えていなかった」という「NEW BALANCE CUP」で学んだことをチーム、個人で改善し、24年シーズンに目標を達成する。
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