居酒屋の喫煙所で火事が発生した場合、賠償金を請求されることはある?
空気が乾燥する時期は特にたばこの扱いは慎重に
東京消防庁が過去に発表した資料によると、タバコの火災月別状況は表1のとおりです。 表1
※東京消防庁「たばこ火災に注意して!!」を基に筆者作成 1月から4月、そして10月から12月において火災の発生件数が多い傾向が見られます。居酒屋では、春の歓送迎会や、年末の忘年会などで盛り上がるタイミングで注意が必要でしょう。
みんなで気をつけたい!喫煙所で火災を防ぐポイント
次に、喫煙所でのタバコ火災を防ぐ方法を紹介します。店舗側も来店客側もタバコの扱いには十分注意して、店内の環境維持に努めましょう。具体的な対策は、以下の通りです。 ■火のついたタバコを持ち歩き回らない 喫煙者は、火のついたタバコを持って喫煙所以外の場所へ移動しないようにしましょう。特に人の往来がある場所では火災だけでなく、やけどの可能性もあります。 ■携帯灰皿を持参する 喫煙所には灰皿が置かれています。しかし、携帯灰皿を持参するとより安心できるでしょう。歓送迎会や忘年会シーズンの居酒屋は賑(にぎ)わっており、喫煙所の手入れまで行き届いていない可能性もあります。山積みになったタバコは火災のリスクを高めるため、自分で片付ける意識も欠かせません。 ■灰皿の吸い殻をこまめに片付ける 店舗側での取り組みには、喫煙所の清掃が挙げられます。吸い殻をこまめに片付けて、火事が起こらないよう見回る機会を増やしましょう。時間を決めて管理すると漏れを防ぎやすいです。
タバコはマナーを守って
愛煙家の方にとって、お酒の席でタバコは欠かせない存在でしょう。もし居酒屋の喫煙所で火災が発生した場合、客側に明らかに重大な過失があると認められれば、賠償金を請求される可能性もあるでしょう。酔いがまわった状態だと、普段よりも注意力が散漫になるため、火の扱いには十分注意しましょう。 出典 東京消防庁 たばこ火災に注意して!! e-Gov法令検索 明治三十二年法律第四十号(失火ノ責任ニ関スル法律) e-Gov法令検索 明治二十九年法律第八十九号 民法 第七百九条 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部