〝勤勉家〟ソフトバンク中村晃の意外な過去「さぼることも多かった」 節目の来季は「自分がどういう打者だったのかを見つめ直す」
ソフトバンクの中村晃外野手(35)が、高校時代の驚きの過去をトークショーで明らかにした。 ■〝サボり魔〟だった帝京高校時代に甲子園で吠える中村晃【写真】 シーズン中は若手に混じって、アーリーワーク(早出練習)に参加して打撃練習を行ったり、先日のハワイ優勝旅行から帰ってきた翌日には早朝からみずほペイペイドームで練習に取り組んだりと、〝勤勉家〟として知られる。ただ、21日に福岡市内のショッピングモールで開催されたトークショーで、東京・帝京高時代は「言い訳してばっかでしたし、サボることも多かった。家に帰ってから練習もしてなかった」と、現在とは正反対な性格だったことを明かした。 それが変わったのは2008年に入団した直後。自分より技術も実績もある先輩たちが必死に練習している姿を見て、「ああ、これじゃあすぐ終わってしまうなと思った」と、心が改まったという。 17年目の今季は主に代打の切り札として、101試合に出場するも、打率2割2分1厘、0本塁打、16打点と満足いかない成績に終わった。それでも9月15日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では通算1500試合出場を達成。同月は18試合で打率2割8分2厘と復調の兆しも見せた。 18年目に突入する来年は年男であり、プロ入り前と後が半々にもなるという節目の年だ。中村晃は「自分がどういうバッターだったのかっていうのをもう一回見つめ直してやる」と奮起する。「最近は長打を重視する野球になってきてるんで、そこを目指そうとしたんですけど、なかなか思うようにはいかなかった。だからやっぱり自分が築き上げてきたのはそこではないので、もう一回見つめ直してやろうと。逆にそっちの方が意外と長打が出るかもしれない」と原点回帰を誓った。14年に最多安打を獲得した〝安打製造機〟がよみがえる。(大橋昂平) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社