J2藤枝 MF平尾拳士朗が大一番控える藤枝東の後輩たちにも勇気届ける…6・1ホーム甲府戦
6月1日にホームで甲府を迎え撃つJ2藤枝MYFCは30日、藤枝市内で練習。MF平尾拳士朗(23)が攻守でのフル回転を誓った。 甲府戦は、開幕からレギュラーを務めてきたMF西矢健人(24)が警告累積で出られない。ダブルボランチを組んできた平尾は「自分が中心になってゲームをつくらないと」と気を引き締める。相手のロングボールを多用する攻撃や、スピードを生かしたカウンターを警戒。ポジショニングを意識し、丁寧にパスをつないで「押し込む時間を増やしたい」と話した。 藤枝東の出身で、2018年の全国総体出場メンバー。母校は26日の準決勝で苦しみながらも聖隷クリストファーを倒し、来月2日の静岡学園との決勝に進んだ。勝てば、自分たちの代以来。「優勝して全国へ行ってほしいです」と声を弾ませた。その年の県大会では静学と当たっていないものの、プリンスリーグでは2敗した。「個人能力は高いと思うけれど、守備からリズムをつくれば勝機はある」とエールを送った。 現在13位の藤枝に対し、甲府は勝ち点1差の11位。「富士山ダービー」は上位へ抜け出すチャンスでもある。「相手にやりたい攻撃をさせないこと」。献身的なプレーで3戦ぶりの勝利を飾り、後輩たちに勇気を届ける。(里見 祐司) 〇…FW矢村健(26)が2戦連続ゴールへ意欲を見せた。前節・鹿児島戦ではゴール前に密集したDF陣の隙間を抜く、鮮やかなミドルを決めて先制。「今後は力みが消えるかも」と手応えを口にした。昨季は甲府に2戦2敗で、7月のホーム戦は1―4だった。「借りを返したい」と須藤大輔監督(47)。矢村も「1点で勝てる相手じゃない。追加点を取ることが大事」と闘志を高めていた。
報知新聞社