「やまとすももの会」を表彰 奄美群島から初 鹿児島県精神保健福祉事業功労者
鹿児島県奄美大島の大和村で活動している民間ボランティア団体「やまとすももの会」(川畑久美子代表)がこのほど、県の2024年度精神保健福祉事業功労者等表彰に選ばれた。表彰式は23日、鹿児島市のハートピアかごしまであり、同会は活動拠点としている同村の旧戸円小学校跡の施設からリモート形式で出席した。 表彰は、主に精神障がい者の医療や研究、社会復帰支援などの功績を残した個人や団体を対象に毎年実施。今年は県内の2個人1団体が選ばれた。奄美群島の個人・団体が表彰を受けるのは今回が初めて。 すももの会は、行政主体の精神障がい者向けデイケアを前身に2011年発足。一般ボランティアによる自主運営で、精神障がいに関わらず支援を必要とする人の居場所や生きがいづくりに取り組んでいる。 利用者は30~70代の8人で活動は毎週2回。村の補助を受けながら、村内外在住のボランティアが活動を支援している。旧戸円小学校跡の施設を活用し、お菓子や小物を作って村内で販売しているほか、公共施設の美化清掃なども行っている。 表彰式で同会は、県精神保健福祉協議会の冨永秀文会長から表彰を受けた。川畑代表(71)は「ボランティアも利用者と一緒に楽しみながら活動している。アットホームな雰囲気が一番の魅力」と話し、「(表彰は)びっくり。みんなの励みにもなる」と喜んだ。