「シュッと殺ってしまえばいい」父親刺殺した次男の凶暴性 事件前日、長男の妻から『殺害計画』明かされた元夫が証言「手で首を切るようなジェスチャーをしていた」#2
2023年4月に当時54歳の父親を殺害した罪などに問われている次男と長男の妻の裁判員裁判。11月6日、長男の妻の元夫に対する証人尋問が行われた。この中で、被告らが事前に「父親の殺害計画」を立てていたことや、次男が父親の殺害をほのめかしていたことが明らかになった。 【事件の相関図を見る】被害者の長男と結婚しながら次男とも肉体関係『異常な関係性』の一族を支配する長男の妻 ■長男の妻と元夫の関係性は 起訴状などによると、村上直哉被告と村上敦子被告は2023年4月17日未明、宮城県柴田町西船迫1丁目の住宅の玄関で、村上隆一さん(当時54歳)を刺身包丁で刺して殺害したうえ、敦子被告の元夫らに依頼し、刺身包丁などを処分させた罪などに問われている。 直哉被告は殺害された隆一さんの次男、敦子被告は隆一さんの長男の妻だ。複雑な人間関係が絡み合うこの事件は、相関図なしでは理解が難しい。 今回、証人尋問に出廷したのは敦子被告の元夫。敦子被告とは白石市の定時制高校で出会い、若くして結婚。3人の子どもを設けるも、15年ほどの結婚生活を経て、その後、離婚した。 しかし、元夫は、離婚後も敦子被告と連絡を取り続け、敦子被告らのグループの一員として美人局を行うなどしていた。元夫は2024年1月、美人局による詐欺と詐欺未遂の罪に加え、殺害に使用された凶器などを処分した証拠隠滅の罪に問われ、執行猶予付きの有罪判決を受けた。元夫の現在の妻も同様の罪で有罪判決を受けている。 ■犯行前日、直哉は『シュッと殺ってしまえばいい』と話す 検察: 「犯行の前日、4月16日は何をしていた」 元夫: 「敦子から『ちょっと話したいことがある』と言われ、妻と一緒に大河原町のコンビニに向かった。その場には敦子のほか、直哉も集まった」 検察: 「どんな話をしたのか」 元夫: 「『隆一さんが美人局の証拠を持っていて、それを弁護士のところに持っていくらしい。なんとか止めたいけどどうすれば』という相談をされた」 検察: 「どうすることになった」 元夫: 「私の妻がこちらも弁護士を立てることを提案したが、直哉は『シュッと殺ってしまえばいい』と話していた。手で首を切るようなジェスチャーをしていた」
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