ヘッジファンドの合併アービトラージ不振-トレーダーの退職続く
(ブルームバーグ): ヘッジファンド運営会社バリアズニー・アセット・マネジメントとショーンフェルド・ストラテジック・アドバイザーズは、グローバルディールメーキングの困難な環境が続く中で、合併・買収(M&A)を専門とする一部トレーダーとたもとを分かつ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
非公開情報を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、バリアズニー(本社シカゴ)は、アダム・シュウォルツ氏率いる合併アービトラージ・チームを閉鎖し、同氏は退職する。
ショーンフェルド(同ニューヨーク)は、米国で合併アービトラージ投資を担当していたポートフォリオマネジャー、エリック・フリッツ氏も同社を去るという。
関係者によれば、シュウォルツ氏とフリッツ氏はいずれもポートフォリオの成績が振るわず退職する。
バリアズニーとショーンフェルドの担当者、シュウォルツ氏はコメントを控えた。フリッツ氏からコメントは得られていない。
合併アービトラージやイベントドリブントレーダーは、M&Aの発表や可能性に賭ける投資を専門に扱い、取引に絡む株価の値動きから利益を得ようとする。今年はディールメーキングのペースが鈍く、大型合併への規制・監督当局の介入が続くこともあって、利益をひねり出すことが難しくなっている。
原題:Balyasny, Schonfeld Cut Merger Arb Traders After Bad Bets (1)(抜粋)
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Yiqin Shen, Swetha Gopinath, Nishant Kumar