医学部定員増で反対集会、韓国 医師ら4万人参加
【ソウル共同】大学医学部の定員を大幅に増やすとした韓国政府の方針に反対する医師らが3日、ソウルで大規模集会を開き「定員増は医療体制の崩壊を招く」と方針撤回を訴えた。聯合ニュースによると、主催した医師会推計で約4万人(警察推計約1万2千人)が参加した。 これまでに研修医ら約1万人が辞表を出し、9千人超が職場を離れた。医師免許の停止などを警告する政府への反発は強まり、全面対決が続く。 政府は2月末を職場復帰の期限としたが、戻ったのは一部にとどまっている。復帰要請に応じない研修医については3月以降、一定期間の医師免許停止や医療法違反容疑での刑事告発に向けた手続きに踏み切る構え。警察は1日、集団辞職問題を巡り政府が同容疑などで医師会幹部らを告発したのを受け、関係先を家宅捜索した。 韓悳洙首相は3日、多くの研修医が職場に戻っていないとし「医師が患者に背を向ける行為は許されない」と批判した。