残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
レッドブルは、セルジオ・ペレスを2025年シーズンも継続するかどうか、F1最終戦アブダビGPの後に会議を行なって決定するようだ。 【F1ランキング一覧】チームメイトはF1チャンピオンになったのに…ペレス8番手 レッドブルはF1第22戦ラスベガスGPでマックス・フェルスタッペンがシリーズ4連覇を達成。2024年シーズンはライバルが急接近してきたが、結果的には逃げ切ってみせた。 ただチームメイトのセルジオ・ペレスはパフォーマンスを欠き、フェルスタッペンには251ポイントの大差をつけられ、チームのコンストラクターズタイトル防衛にも悪影響を及ぼしている。そうした中、今シーズン中に何度もペレスの更迭説が報じられてきた。 ただペレスは公的にはチームからの支持を受けてきた。しかしながら結果を改善する必要があるという明らかな声も出ている。 実際にペレスは、今シーズンの残り2戦、カタールGPとアブダビGPで、2025年のシートにふさわしいことを証明することが必要になりそうだ。レッドブルはシーズン終了後に会議を開き、そこで2025年のドライバーを決定するという。 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ORFに対して次のように語った。 「アブダビ後に会議が行なわれる予定で、そこでの結果が株主に提示されることになる。そして(レッドブルとRB)両チームのドライバーの状況がどうなるかが決まることになる」 「現時点での正確な差は分からないが、チェコ(ペレスの愛称)はマックスよりも200ポイント以上少なかったと思う。そして、これではコンストラクターズタイトルを獲得する可能性がもう無いことは明らかだ……仮にペレスが(メルセデスの)ルイス・ハミルトンやジョージ・ラッセル、フェラーリ勢やマクラーレンの近くにいたなら、我々は大きくリードしていただろう」 なおペレスはフェルスタッペンが4連覇を決めたラスベガスGPでも大苦戦。予選では今季6度目となるQ1敗退を喫し、レースは10位で1ポイント獲得するのが精一杯だった。 そんなペレスはレース後、来季について訊かれると、マシン側に責任を転嫁するようなコメントを残した。 「今年抱えてきた問題を、本当に解決する必要があると思う。チームは僕らがどこにいるのかを正確に把握しているはずだし、レッドブルは最高のチームだ。来年はもっと良いマシンを作れると信じている」 レッドブルはドライバー人事という面では、姉妹チームのRBドライバーを含めて契約ドライバーが多数いるという唯一無二の立場にある。この状況はペレスに対するプレッシャーを強めるものだ。 RBの角田裕毅とリアム・ローソンは、どちらもペレス後任になるチャンスがある。角田はシーズン後のテストでレッドブルのマシンをテストする予定であり、ローソンも以前からレッドブル昇格の可能性が指摘されてきた。この他アイザック・ハジャーや岩佐歩夢など、スーパーライセンスの発給条件を満たした若手も複数る。 さらに今シーズン途中にウイリアムズからF1デビューを果たしたフランコ・コラピントもレッドブルから興味を持たれている存在だ。 しかしクリスチャン・ホーナー代表は現時点ではドライバー人事について言う事は無いと語るにとどめた。 「ドライバーに関してのことは何も……我々には契約中のドライバーがいるし、会社との間にオプションのあるドライバーもいる。それについて言う事は何も無い。ただ何か言うべきことがあれば言うだろう」 「チェコは確かに1ポイントだったが、彼にとっては良い走りだったし、良いリカバリーだった。しかし問題はマクラーレンが弱かった週末に我々も後方からのスタートになってしまったことだ。今日は彼らからもっとポイントを奪いたかった」
Mark Mann-Bryans