遊撃手の位置からナインの動きをチェックする小久保監督（左）（撮影・永田浩）

　ソフトバンクの小久保裕紀監督（52）が28日、打倒オリックスを誓った。リーグ3連覇中の王者との開幕戦を控え、チームは京セラドーム大阪で前日練習。1軍監督としての初陣へ向けて「今はチャレンジャーという気持ち。向かっていきたい」と力を込めた。 ■「えーっ！ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 　29日の開幕戦が目前に迫っても、練習中は遊撃後方の「定位置」から選手の動きを見つめた。「（心境は）あんまり変化がない。キャンプ、オープン戦と順調にきたので、逆に順調すぎて怖い。慢心することなく、引き締めて」と強調した。 　8年ぶりの敵地開幕でいきなり宿敵と激突。「ホークスが優勝を逃している3年間で優勝していたのがオリックス。今のホークスの力がどれくらいかを試し、チャレンジできるいい相手だと思う」と武者震いした。 　今春のオープン戦は中日と並ぶ勝率1位で終えた。山川、ウォーカーを加えた強力打線に加え、課題の先発陣も再整備した。開幕1軍には3人の新人投手、支配下登録されたばかりの3人の若手野手も名前を連ねた。 　「パ・リーグの頂点を目指すことは全く変わりないし、あとは選手の成長。勝利を求めるけど、成長も考えながら、我慢するところは我慢しながら。選手の伸びしろがどこまであるかを見極めるシーズンにしたい」 　チームは開幕戦7連勝中。「監督1年目なので、個人的にも1勝目は早くほしいですね」と本音も漏らした。4年ぶりの覇権奪回へ向けた戦いがいよいよ幕を開ける。（小畑大悟）