俵万智さん=2019年撮影

　「サラダ記念日」「チョコレート革命」などの作品で知られる歌人、エッセイストの俵万智さんが自身のXを更新。初めて使ったワープロを手放すことを、ワープロの写真とともに投稿し話題となっている。 ■【写真】「サラダ記念日」も生み出した30年前のワープロ名機 　写真からかなり年季が入っていると見て取れる、このワープロは富士通製の「OASYS 30-AP101」で、俵さんは「初めて使ったワープロ、オアシスです。今日お別れするので記念撮影。親指シフトのキーボードは本当に素晴らしかった。ありがとう」と、愛用のワープロとの別れを惜しむ投稿をしていた。 　その後の投稿では「友人から連絡があり、ぜひ譲り受けたいとのこと。新しい主のもとへ行くことになりました（遺影にならなくて良かった）。 みなさんのコメントを読んでいると、オアシスの時代が確かにあって、時は流れたけれど、多くの人の記憶にしっかり姿を留めているんだなぁと胸熱です」と、無事に人の手に渡り処分しなくて済んだことを喜んだ。 　この投稿に、「なんだか嬉しくなりました」「よかったです こんな貴重なもの、どうにかならないものかと思ってました ホッ」「なんだか私まで嬉しい気持ちになりました 年老いてからのお嫁入り、ご友人のところで大切にしてもらってくださいね」「遺影にならなくてほんとうによかったです… だってこれは、まさに現代の短歌をこの上なく象徴する品、和歌の歴史を示す存在の一つ」「俵万智さんが使ってたワープロとなると”技術遺産"にさらに付加価値がついて、博物館とかで『欲しい』というところがありそうな」などのコメントが寄せられている。  　友人への譲渡が決まる前には、「絶滅メディア博物館」の館長から寄贈希望のコメントが寄せられていた。 　「OASYS 30-AP101」は1984年5月に発売の、120MBのHDDを搭載したモデル。当時、富士通から発売されているワープロの最高性能機種だった。 #エンタメQ