井岡一翔が太鼓判を押すアマ3冠の吉良大弥、プロデビュー戦の前日計量をクリア
プロボクシングのスーパーフライ級6回戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が26日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。プロデビュー戦に臨むアマチュア3冠の吉良大弥(21)=志成=はリミットより300グラム軽い51・8キロ、コムサン・カエウルエアン(19)=タイ=は51・7キロでともに1回でパスした。 プロとして初めて計量をクリアした吉良は「緊張とかは直前までこないタイプ。でもやっぱりプロのリングってすごく華があるんで、楽しみではあります」と冷静に語った。約1カ月半かけて約6キロの減量を行ったという。 5月25日から今月16日まではWBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35)=志成=らと米ネバダ州ラスベガス合宿を敢行。初の米国合宿は「環境がやっぱり日本と全然違うんで、おもしろかった。新しいことしかなかった」とすべてが新鮮で、大きな刺激を受けた。井岡からもさまざまなアドバイスをもらい、特にメンタル面のアドバイスが勉強になったという。さらに基礎、基本の大切さを再確認した。 大阪・門真市出身で、奈良・王寺工高時代にアジア・ジュニア選手権50キロ級優勝など3冠を達成。東農大1年時に井岡とスパーリングを行った際、井岡から「才能がある。チームとして一緒に闘っていけたらうれしい」とプロ転向を誘われた。東農大を2年で中退し、5月7日に後楽園ホールでB級(6回戦まで)プロテストを受けて合格した。 井岡が「世界チャンピオンになる」と太鼓判を押す逸材は「自分のボクシングを貫いて、まだプロでは見せてないんで、自分のボクシングはこれですっていうのを、言葉じゃなくて動き、試合で見せられたら」と決意を述べた。 興行はインターネットテレビのABEMAで午後5時45分から無料生配信される。吉良のアマチュア戦績は52戦46勝(16RSC)6敗。コムサンのプロ戦績は7戦5勝(3KO)2敗。(尾﨑陽介)