2025年クラブW杯に猛反対 イングランド・ウェールズ選手会などがFIFAにNO突きつける…英報道
昨年12月に発表された米国開催のサッカーの第1回クラブW杯(2025年6月15日~7月13日)で、新方式の大会に対しプレミアリーグとイングランド・ウェールズの選手会が真っ向から反対し、物議を醸している。 クラブW杯には32チームが出場。2021年から2024年の各大陸の成績で出場が決まる。 英紙「ザ・サン」は「世界戦争」との見出しをつけてセンセーショナルに報じた。同紙によると、FIFAが2023年2月に発表した新方式のクラブW杯に対し、スペインラ・リーガのハビエル・テバス会長、プレミアリーグのリチャード・マスターズ会長、イングランドとウェールズの選手会であるPFAのマヘタ・モランゴ会長が反対しているという。同紙のインタビューに応じたモランゴ会長は、2026年の北中米W杯の前年に4週間の期間で行われる新たな大会を「現行の日程に収まりきれないのは明白」と批判。また「運営組織(FIFA)は我々と有意義な話し合いの場を持つ機会があったが、そうしなかった」と指摘し、FIFA側が選手会の要請に応じず、独断で新たな大会の開催を決めたことに反発した。開催されれば2022-23年欧州CL王者のマンチェスターCと2020ー21年シーズン優勝のチェルシーの出場が確定するが、プレミアリーグはRマドリードが出場権を持つラ・リーガとともにボイコットも辞さない構えだとも報じられた。 選手会は新大会が開催された場合、3週間の休暇が保障されている選手の契約が不履行になる恐れがあるとし、法的処置に動く方針のようで、FIFAを相手取り、法廷闘争に発展する可能性も高まっているという。(英通信員・森 昌利)
報知新聞社