奄美空港の米海軍オスプレイ、3週間ぶり離陸 異例の長期間駐機
鹿児島県奄美大島の奄美空港に先月から駐機していた米軍輸送機オスプレイ1機が14日、約3週間ぶりに離陸した。県が同日発表した。機体は部品交換や安全性の確認のためとどまっていた。駐機した期間は異例の長さだった。 【写真】奄美空港に駐機中の米軍オスプレイ=2024年12月11日、鹿児島県奄美市、神田和明撮影 九州防衛局によると、機体は米海軍のCMV22で、米カリフォルニア州にあるノースアイランド海軍航空基地の所属。飛行中に警告灯が表示されたとして、11月21日午後4時ごろ、危険の事前回避のために奄美空港へ「予防着陸」した。事前の空港使用届はなかった。 駐機中の11月22日と12月4日には、別のオスプレイが支援のために、事前に空港使用届を出して飛来し、短時間で離陸していた。 奄美空港へのオスプレイの無届けの飛来はたびたびあるが、必要な整備を施して数日内に離陸する場合が多い。今回、長期間駐機した理由について、九州防衛局は「部品の一部を交換する必要があると米側から説明を受けた」としているが、詳細は明らかにしていない。(加治隼人)
朝日新聞社