「早く終えたい意図ありあり」荒れ模様の両院議員懇談会、くすぶる「石破降ろし」
衆院選敗北のガス抜きを狙い自民党総裁の石破茂首相が7日に行った党の両院議員懇談会は荒れ模様だった。特に、裏金問題で非公認となった前職が代表を務める党支部への2千万円支給問題についての責任はあやふやなままで「不満のマグマが噴き出した」(ベテラン議員)格好。「石破降ろし」の火種はくすぶり続け、出席した神奈川県関係議員も不満や不安を隠せなかった。 会場となった党本部9階の会議室はピリピリムード。取材に押し寄せた数十人の記者やカメラマンは総裁と森山裕幹事長のあいさつが終わると部屋からだけでなく、9階フロアからも退場を求められた。「挙手しても前の方しか指されない。おまけに会場内は暑くて耐えられない。早く終えたい意図がありありだ」。中座した出席者からは党執行部の運営や姿勢への怒りが漏れた。 出席者によると、約50人が挙手し発言を求め、当初の予定を1時間延長して約3時間行われた。2千万円支給問題が衆院選の大敗につながったとの指摘が相次ぎ、執行部に対して「何らかの責任を取る必要がある」などと声が上がったという。今回初当選した草間剛氏(衆院神奈川19区)は「『政治とカネ』の問題はこの際、徹底して改革しなければばらない」と訴えたという。
神奈川新聞社