「顔出さない」は本気、サーヤ&くるまがスカンクの姿借りて私見述べまくり
ラランド・サーヤと令和ロマンくるまがMCを務める「みんなテレビ」(テレビ朝日系)が本日6月21日(金)23時15分から放送される。大学お笑い時代からの“同期“である2人が地上波テレビでMCタッグを組むのはこれが初めて。お笑いナタリーは収録現場を取材した。 【画像】自分の声に合わせて動くスカン子に感激するラランド・サーヤ。(他11件) 「みんなテレビ」は「大人たちが“非教育的”だ!と蓋をしてしまったことの中にこそ、実は子供たちに教えるべき“本当の教育”があるはず!」をテーマに、パパ活、親ガチャ、AI悪用、落書きといった令和を取り巻く社会問題を非教育的なロケVTRで紹介し、見た目はかわいいけど臭いオナラをする2匹のスカンクが“偽りの教育”を腐していくバラエティ。スカンクのパペット、スカン子の声をサーヤ、プー太の声をくるまが担当し、2人の言葉に合わせてベテラン人形操演師が動きをつける。 かわいらしいパペットやメルヘンなスタジオセット、軽快なメロディのテーマソングは子供番組さながらだが、用意されているのは元警視庁の刑事が街の人たちの服装を「職務質問されそうかどうか」でチェックする「職質コーデ」、西岡德馬の孫がChatGPTで書いた手紙を読み、西岡が涙するか検証する「AI作文で泣いてくれるかな?」、人生で初めてケンカをする「はじめてのストリートファイト」といった企画の数々。これに、スカンクの姿を借りたサーヤとくるまがネットの“切り取り”を気にせず偏見もたっぷりな私見を述べていく。 スタジオに入り、パペットと対面したサーヤとくるまはその立派さに大喜び。人形操演師にもしっかり挨拶し、自分がしゃべった通りの動きをつけてくれることに感激する。収録が始まると、2人の気兼ねない即興のやり取りにスタッフも笑い声をこらえ切れないでいた。 なお、テーマソング「みんなテレビのテーマ」は川谷絵音が作詞、作曲を担当。1回限りとは思えないこだわりや意欲が詰まった番組から社会の現実を学んでみては。 ■ ラランド・サーヤ&令和ロマン・髙比良くるま 収録後インタビュー ──この企画を聞いたときどう思いましたか? くるま 「いいじゃ~ん」と思いましたね。 サーヤ そうだね。 くるま 注目される組み合わせではあるので、やりたいようにやって曲解されてしまわないだろうかとか、いろいろやり方を考えたときに(パペットの声での出演は)ちょうどいいオブラートだなと思いました。 サーヤ 自分の顔が出ないって、本当にストレスなくできていい! くるま 顔を出してやっていいわけないもんね、これ。切り取られて終わりだもん。 サーヤ いいわけないよ。責任が伴う。 ──収録を終えてのご感想を。 サーヤ V(=VTR)がすごかった。見たことないVしかなかったです。 くるま パペットが凝っているので、そこだけでも十分(制作側としての)仕事はしてくれているじゃないですか。プラスアルファ、Vがすごかった。 サーヤ スタッフさんの力の入りようが半端ない。愛を感じる。オープニングも豪華だったし、「たった1回の番組?」というのは疑問です。 くるま そこもちゃんとギャンブルしてくれていて、俺は好きだった。第2弾とか、レギュラーでやれるようにという思いを、ちゃんとお金をかけるという形で示してくれた。本気を感じました。 サーヤ 人形操演を間近で見られたのも、すごいうれしかった。 くるま 本編で言いそびれたけど、NHKの人形劇とかをやられていたレジェンド人形操演の方がやってくださって。 サーヤ 自分の声で人形が動くってすごいよね。全方位で楽しかったです。 ──大学お笑い時代からの同期であるこの2人で番組を持てたことはどう感じますか? サーヤ この組み合わせ初の番組が「顔出ない」っていうのは面白いですよね。 くるま それぞれのコンビ2組でのお話はこれまでもちょこちょこ種レベルでは上がったりしていたんですけど、ざっくりのオファーだったりもするんです。「顔出さずに2人でお願いします」は、やりたいことが明確にないと言えないことだと思うので、より本気さを感じました。しかもこの2人だけじゃなくて、周りのスタッフさんも含めてみんなお世話になっている方や、関係性のある方。デザインもラランドの単独ライブをやっている方だし、後輩のやまじもいて。 サーヤ 「ビジネス」じゃなくて「愛」でしたね。食レポとかでもなく、2人のヒストリーを語るみたいなことでもなく、「マジでバラエティやってください」っていうオファーをいただけたのはラッキーでした。だから本当に「愛」だなって。 くるま もしかして今日「愛」にハマってる?(笑) ──トークの部分はパペットを使った即興コントのようでもあり、お二人の相性のよさが出ていました。 くるま 超豪華ラジオみたいな部分もありましたよね。超面白いカンペが出続ける。 サーヤ 台本もかなり信頼してくれてる感じでした。だから、台本も愛というか。カンペも愛だった。 くるま 何回も言うことで薄くなってます、「愛」が。 サーヤ 「相性」と言ってくれましたけど、「愛」のほうでいいと思う。愛の性で「愛性」。愛がある者同士の密着感というか。 くるま それはもうエロのほうに行っちゃってるから(笑)。 ──番組の最後にもサーヤさんが熱い言葉を語っていました。 サーヤ あれも本気です。 くるま ネットニュースの格好の餌食みたいな時間だったけど(笑)。 サーヤ 今回は、向こう(=ネット)が匿名で来るならこっちも匿名で行くっていう新しいスタイルだったね。 くるま そうだね。「お前も顔出せや!」じゃなくて、「こっちも顔隠す!」。いいメッセージだし、好きなメタだなと思いました。 ──どんな人に観てほしいですか? くるま 本当に子供に観てほしい! サーヤ 自我が出た瞬間の子供たちに見せたいね。 くるま 特に西岡德馬さんのお孫さんに。 サーヤ 1回、自分を俯瞰で見たほうがいい!(笑) くるま 直接見せに行くロケやりたいです。 ■ みんなテレビ テレビ朝日系 2024年6月21日(金)23:15~24:15(※一部地域を除く)