「漏れてるよ」経血が…代表ユニホームの“上下白”なぜ?ユニホームから見るパリオリンピック
■「経血が」…アウェーは“上下白”のサッカー日本代表ユニホーム
松坂ディレクター 「庭野さんはサッカーのユニホームについて取材されたんですよね?」 庭野解説委員 「女子サッカーのユニホームの問題です。日本代表のものは、ホームゲームのユニホームは濃い青の上下ですが、アウェーの方だと上下白なんですよね。バスケットボールやアメリカのサッカーもアウェーは上下白だったので、競技や国に限らずよくあることなんですが、白だと下着が透けてしまうとか、生理の経血がまれに漏れる時があって、そうすると長時間プレーをする中で漏れてしまって気になるという声がすごくあるんです」 松坂ディレクター 「アスリートじゃない私たちでさえ、生理の日に真っ白の服を着るって結構勇気がいることだと思うんですけど、まして激しい運動をするアスリートがというのは不安もありそうです」 庭野解説委員 「ドイツや日本でプロサッカー選手としてプレーした経験があり、スポーツ用の給水ショーツの開発なども行っている下山田志帆さんにユニホームについてきいてきました。アウェーユニホームというのはホームのユニホームと真逆のような色である必要があるんですって。そうすると、白が無難で選ばれやすいということなんですね」
庭野解説委員 「試合前のロッカールームで生理中の選手が『今日ホームユニホームがいいな』と言っていたのは、日常的なことだそうです。ユニホームって直前に変わることもあって、勝ち進んでいくと、相手チームのユニホームが同じような色と初めて分かったりするわけですよ。そうすると、白いユニホームを急に着なきゃいけなくなって、落胆するとか。特に白いユニホームの日に雨が降っていると、一番" 怯える"と表現していました」 「試合が終わった後に『漏れてるよ』と言われて、見たら漏れているということも結構あるんですって」 松坂ディレクター 「自分だけが気付いてないという状態になっちゃうわけですか」 庭野解説委員 「白いユニホームについては、リーグ単位や学連単位など、大きな組織単位で課題としてあげる必要があるんじゃないかというふうに下山田さんおっしゃっていました。下のズボン部分だけでも濃い色にした場合に、例えば相手チームと黒のズボンが被ったとしてもい いとするのか、審判にそれが見やすいのかなど、競技全体で変えていかないと、思いつきでは変わらないということもあるんですって」