〔東京外為〕ドル、155円台後半=弱めの米景気指標で小幅安(20日午前9時)
20日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前週末の米景気指標が弱めとなったことが重しとなり、1ドル=155円台後半で小幅安となっている。午前9時現在、155円76~77銭と前週末(午後5時、155円82~82銭)比06銭の小幅ドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は買いが優勢で、一時155円90銭台に上昇し、いったん足踏みとなった。米国時間の序盤も同水準を維持したが、中盤はコンファレンス・ボードの4月の米景気先行指数が弱めとなり、155円20銭台まで下落。終盤は米長期金利の上昇を背景に155円60銭台に持ち直した。週明け東京時間は155円70銭台で推移している。 前週末の東京時間夕方と比較すると、米国時間に米景気指標が弱めとなって売られた分を取り戻すには至らず、小幅に安い水準で推移している。ただ、「前週末の海外時間は上下動したものの、方向感には乏しい」(FX業者)とされ、東京時間も現行水準を中心に小幅な値動きにとどまる公算が大きい。 前週に米消費者物価が発表され、「注目度の高い米経済指標をこなしたことでいったんは材料出尽くしになった」(大手邦銀)とされ、「目先は新規材料の浮上を待ちながら動意に乏しい状況になるのではないか」(同)との声が聞かれる。 ユーロは対円、対ドルで小幅上昇。午前9時現在、1ユーロ=169円35~37銭(前週末午後5時、169円20~21銭)、対ドルでは1.0872~0873ドル(同1.0858~0859ドル)。