「謎交代」の試合成立 Jリーグが規則適用ミス認めるも…サポーター「2分じゃ何もできないですよ~って言われているみたい」
Jリーグは18日、J3リーグ戦・大宮―北九州(14日、NACK5スタジアム大宮)で競技規則の適用ミスが発生したと発表した。 ■適用された競技規則【Jリーグのプレスリリースから】 前半23分に北九州の坂本翔が脳振とうの疑いで山脇樺織と交代。大宮は後半追加タイム4分に相手チームの脳振とうによる追加交代でアルトゥールシルバから中野克哉へ。通常交代で茂木力也から知念哲矢への交代を行った。 しかし、追加タイム4分の交代までに大宮はすでに通常交代として交代回数3回を使用しており、本来であればこの交代は相手チーム脳振盪交代による追加交代のみが認められ、通常交代は認められないはずだったが、大宮が競技規則を誤認していた。 Jリーグは、問題の2枚替えの後について「試合が行われた時間は約2分間。その間得点等の発生はなく重大な影響は及ぼしていない」とし、試合の成立を決定。「再発防止のため、Jリーグは全クラブに対して競技規則の理解について、再度指導を行います。また、JFAより、Jリーグ担当全審判員に対して、競技規則について再度の徹底をはかります」と声明を出した。 Jリーグは国際サッカー評議会(IFAB)の通達に従い、今年8月から脳振とうの交代ルールを変更。脳振とうによる交代は、原則各チーム最大1人までで、相手チームがこのルールを使った場合、対戦相手の交代枠は、1人の追加が認められることになった。 試合は3―0で大宮の勝利。これを伝えるJリーグの公式Xにはサポーターから「謎交代はやっぱミスだったのね」「これ誰も気付かなかったの?」「J3の昇格プレーオフ圏混戦なのに」。北九州のサポーターからは「たった2分じゃ何も出来ないですよ~って言われているみたいでむかつく」と反応があった。 現在大宮はJ3で2位今治に勝ち点13差をつけて首位。北九州は勝ち点42の5位でJ2昇格プレーオフ圏内にいる。
西日本新聞社