社会保障プログラム法案、実現への課題は?
与野党から異論も
与党は今国会でのプログラム法案成立を目指していますが、その実現には課題が山積しています。何よりも3党合意の一角を担った民主党が、特に介護分野について「民主党が関与しないところで負担増が決められた」といった理由で、法案の内容に反対の意向を示しているからです。 また、同法案に盛り込まれた医療・介護分野の負担増実現には、来年以降の国会で個別法案を成立させる必要がありますが、その中には与党内からも慎重論が出ている法案が少なくなく、仮にプログラム法案が成立しても、その後の個別法案の成立には大きな壁が立ちはだかることが予想されます。 さらに、法案に反対する野党に配慮して、与党が改革内容の修正に動く可能性も十分に考えられ、「仮に国会でプログラム法案の内容が変更されれば、その後の個別法案の作り直しに直結し、提出時期がずれ込むことになりかねない。改革スケジュールが玉突きで遅れる可能性もある」(11/2付、産経新聞)と懸念する声も挙がっています。