大阪人の平田憲聖、つい本音「賞金王になれるよう、頑張ります!」「どんなショットが出るか、分かるようになった」男子ゴルフ
◇22日 男子ゴルフ パナソニック・オープン最終日(神戸市、有馬ロイヤルGC) ホームでは初の表彰式で、大阪府吹田市出身の平田憲聖はつい本音が出た。「賞金王になれるよう、頑張ります!」。これまではキングへの意欲を聞かれても「あくまで目の前の一勝を」と言い続けてきたが、念願を果たし、多くの応援者に囲まると、本心を隠してはいられなかったようだ。 1番でバーディーを取った後にパーが続く展開は、ともに最終組を回る首位の清水と全く同じ。それでも、平田は「悪天候になるほど僅差の勝負になる。自分に向いている」と、じっと仕掛けを待っていた。 8番、清水が待ち切れずにボギー。9番パー4で平田は第1打を右のOB方向に打ち込んだが、ボールはラフとはいえ打ちやすい所にあった。勝負できると思い、残り151ヤードを9番アイアンで打つと、1・5メートルについた。4連続バーディーの始まりだった。 「すごく調子がいいわけではなかったが、そんな時にどんなショットが出るか、分かるようになった」と優勝を重ねる者だけが知る境地で、4日間のボギーはわずかに1つだけ。直近は4戦3勝。年間4勝達成は2009年に18歳17日で到達した石川遼、13年に21歳279日で到達した松山英樹に続く史上3番目の年少記録となった。 「そんな方たちの次に名前を残せるなんて、身が引き締まります」と恐縮しきり。2人は、いずれもその年の賞金王になった。「ここまで来たら、意識しない方がおかしいでしょう」。石川、松山は年間5勝目はならなかった。残り7試合。平田が2人を超えられるかどうかが今後の大きな焦点になる。
中日スポーツ