カムイヘッド×フジクラシャフト「スピン量が多くて悩んでいる人に試してほしい1本」(堀越プロ)【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
●ヘッド/KAMUI TP-XI <イレブン>nitrogen(ロフト10度)
フェース後部に内部ウォールを作ることでクラウンとソールをつなぎ、Nitorogen装填BOXを作り出したことでボールのスピン軸が傾きにくい大慣性モーメントヘッドと変わらない寛容性を実現。Nitorogen(窒素ガス)をヘッド内に装填することで、ヘッド内圧を高めて、たわみやすいβ系チタン「DAT55G」を薄肉化しても余計なたわみを抑えて高いレベルでCT値を適合範囲内にキープして、耐久性も向上。価格(税込)/10万8000円(ヘッド単体/ガス&発泡剤)
●シャフト/フジクラ DIAMOND SPEEDER(5S)
飛距離追求型シャフトとしてDIAMOND SPEEDER DW/FWを2017年に発売。さらにハイブリッド/アイアン用を望む声も多く、2019年にフルラインナップとなった。新素材を纏い、さらにロートルクへとバージョンアップ。また多くのゴルファーに対応するため、軽量のラインナップも追加。価格(税込)/6万6000円
シャフト長の違いが鮮明に感じる
ここからは堀越プロの試打結果とインプレッションをお届けしよう。 この連載ではじめて、ヘッドとシャフトが同一モデルとなった。「え、ロフトもフレックスも先週とまったく同じ? ということは、カムイ『KAMUI TP-XI イレブン nitrogen』×フジクラ『ダイヤモンド スピーダー』は黄金スペックのひとつなのかもしれませんね」と堀越プロ。「あ、それでも長さは違うんですね。前回のは45.25インチで、今回のは45.75インチだから、今回のほうが長い仕様。素振りしてみると、その長さ分の違いを感じます。スウィングタイプでいえば、今回の長さだとアップライトにスウィングする人は切り返しのタイミングが取りづらいかもしれません。ヘッド自体は前回と同じく、ロフトは10度。フェースプログレッション(FP値)の大きさを感じます。出っ刃なので、ディープフェースの割に球が上がる印象です。前回のを思い出しながら試打してみます」(堀越)
1球目から「前回は打ち出しの高さに驚きましたが、今回は打ち出しの高さに加え、低スピン性能がすごいですね」と打った直後に口にする堀越プロ。データを見ると、まさにそのとおりで1923rpmと表示されている。続けて2球目を打つと、やはり2086rpmと、これまで打った21本のなかで一番のスピン量が少なくなっている。「私のスウィングと関係するのかもしれませんが、長くなったぶん、シャフトのお助け感が強まり、逆しなりが大きくなり、ヘッドスピードは前回より速くなる傾向にあります。またトウダウン量が増えるからか、ヘッドの上部に当たりやすくなっていて、そのため打ち出し角もそこそこ高い数値(2球の平均は15.0度)で低スピンになっています。逆に、この長さでスペックで球が上がらない人はドロップしてしまう可能性があるので注意が必要です。スピン量が多く、球が上がり過ぎて困っている人はこの45.75インチに、そうでない人は前回の45.25インチにするのがいいと思います」(堀越) なお、ヘッドスピード42m/s前後で5球を打っての平均は下記のとおり。 ボール初速●61.2m/s 打ち出し角●15.1度 スピン量●1716rpm キャリー●221.5Y 総飛距離●247.1Y
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