金村義明氏、阪神戦で6回12Kのオリックス左腕を絶賛「シャープな腕の振りは、まるで宮城」
◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス4―0阪神(11日・京セラドーム大阪) 昨年の日本シリーズ以来となる「関西ダービー」第1Rはオリックスが制し、交流戦の通算対戦成績を34勝32敗3分けとした。先発の曽谷龍平投手(23)は6回7安打無失点で自己最多12奪三振の快投を見せ、チームトップタイ4勝目。チームは今季初の6連勝だ。阪神は今季ワーストタイの15三振を喫して、今季7度目の完封負け。連勝は3でストップした。 曽谷は文句のつけようがない投球だった。前回2日の中日戦も抜群の内容で、まるで宮城を見ているようだった。素軽いフォームで、シャープな腕の振りから直球は150キロを超えていた。気迫を前面に出し、阪神は右打者も差し込まれていた。カーブが良く、フォークのように見える速いスライダーも素晴らしい。元々いい素材で、宮城をお手本にして2年目で成長している。間違いなく、まだまだ勝てる。 勝敗を分けたのは、両チームの打者がファーストストライクに手を出していたか、どうかだ。中でも佐藤輝は、7日に2軍から昇格しても同じような状態だ。体が開いてボール球ばかり振ってしまう。根本的に直さないといけない。1年目は外角の球は引きつけて中堅から左方向に打てていた。今はバットのヘッドが下がって、球を線ではなく、点でしか捉えられていない。タイミングを早く取ることを思い出して、ファーストストライクから襲いかかってほしい。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社