紅葉しないまま落葉、多くの桜の木が枝だけに…秋の風景に異変
きょうの愛媛県内は最高気温が20℃を下回って、11月上旬並みの所もありました。10月もあと2日。季節の移ろいが遅い今年は、秋の風景に少し異変が出ているようです。 水口気象予報士: 「きょうは日差しもなくて長袖でもちょうどいいぐらいの気温になっています。公園の木々の葉っぱも少しずつ色づき始めていてようやく秋らしくなってきましたね~」 最高気温が20.5℃と11月上旬並みの気温となったきょうの松山。桜の名所としても知られる松山総合公園では、例年だと桜の葉が紅葉し見頃を迎えているということですが… 松山総合公園 緑化相談員 窪田定義さん: 「ちょっと葉が先、落葉してますね」 多くの木で葉が落ち、枝だけの状態となっていました。 窪田さん: 「高温によって水分が少なかったら、木が生きるために葉を落として自分を守るんですよ」 公園では4年前からさくらの葉が色づく前に落葉する現象が起こっているということですが、今年は特に多いと言います。 春に向けて、葉に養分を蓄えながらつぼみを成長させる桜ですが… 窪田さん: 「力の蓄えが多少とも影響があるかもしれませんね。それが花の数か大きさかわかりませんが、きれいな花が、全くついに咲くことは考えにくい」 一方で… 窪田さん: 「先なんかでもちょっと赤くなりよるでしょ。ここはきれいなんですよ」 色の移り変わりも楽しめるモミジが色づき始めていました。 県内は来週半ば頃に最低気温が10℃前後まで下がって冷え込む見込みで、松山総合公園では11月下旬頃から紅葉が楽しめそうだということです。
一方、鬼北町の畑一面に咲いていたのは季節外れのヒマワリです。 このヒマワリは、夏の花を秋にも楽しんでもらおうと鬼北町の農家、小越さんが種まきの時期をずらして、毎年この時期に花を咲かせています。 小越さんの畑には、ヒマワリと一緒にコスモスも。夏と秋の花を一度に楽しめるとあって、今では秋のお花見スポットとなっています。 しかし… ヒマワリを育てる小越時夫さん: 「害虫。野菜を食べる。多いな。やっぱ温暖化のからみ」 小越さんによると、今年は10月以降も気温が高い日が続いたため、害虫が例年よりも多く発生しヒマワリの葉を食べてしまう被害が出ているといいます。 小越さん: 「来年こそはという気になるか…」 小越さんの懸命な手入れで害虫にも負けず、何とか今年も鮮やかな花を咲かせたヒマワリ。今週末ごろまでが見頃だということです。