センバツ2022 「見る人に勇気与えて」 渡辺写真館会長、天理にエール /奈良
◇早朝野球スポンサー コロナ禍、社会人も高校生も選手一丸で 社会人の「奈良市早朝野球」の第56回大会が4月に始まる。社名と同じ強豪チームのスポンサーを務める「渡辺写真館」(奈良市)の会長、渡辺清さん(88)は元高校球児で、高校野球観戦を欠かさない。センバツに出場する天理高校に「見る人に勇気を与えてくれるのが高校野球の魅力。全力で戦って優勝を」とエールを送る。【堀川剛護】 同社は1934年創業。前年に生まれた渡辺さんは野球が大好きで、奈良高校時代は野球部に所属していた。 カメラ好きでもあり、東京写真短期大学(現東京工芸大学)に進学。創業者の父親が55年に亡くなり、渡辺さんが2代目社長に。「無我夢中で、カメラの腕も我流で磨いた」という。現在は孫あきのさんが社長を務める。 その後、仕事に追われて野球に関わることがなかったが、91年のセンバツに奈良高校が初出場した時は「うれしかった」といい、結成された野球部OB会にも参加したという。 更に93年、チーム「待太郎クラブ」監督だった米田司さん(66)から支援を依頼され、「渡辺写真館」に衣替えした。渡辺さんは「コロナ禍で苦しい時。社会人も高校生も、選手は力を合わせて頑張ってほしい」と語る。 同社(本店=0742・26・3344)は県内7店舗あり、お宮参りや七五三などの子ども写真、ブライダル写真など多様なシーンに対応する。奈良市早朝野球連盟は参加者を募集している。問い合わせは、理事長も務める米田さん(090・1919・8123)へ。