「絶対負けられない」福岡高vs修猷館高 73年間続くラグビー部「伝統の定期戦」 OB戦も熱く
関東の大学チームとオール九州の試合は、「朝日招待ラグビー」という九州でのラグビー普及を目的に開催された試合でした。第6回のパンフレットでは確かに、前座試合として「修猷館対福岡」戦が行われていたことが分かります。 福岡高11回生「先生たちも『九大入学、負けるなよ』と言っていた時代」「ラグビーは負けちゃいけんという感じだった」 ■今年の定期戦修猷館が逆転で勝利 現代でも文武両道を行く両校。時代の移り変わりがあっても、この定期戦だけはこれまで大事に続けてきました。1951年から何度か開催できない年もあったようですが、現代までしっかり引き継がれている伝統の一戦。 さて、今年の定期戦の結果は…30対33で「修猷館」の逆転勝利。両チーム、健闘を讃え合います。OBからも拍手。両チームとも一歩も引かない、熱い試合になりました。 福岡高ラグビー部大場謙伸主将「今とても悔しいです」「九州大会出場の目標があるので、今日の試合で出た課題を改善して、目標達成できるように頑張ります」 修猷館高ラグビー部山口修明主将「最初は福岡高校のプレッシャーに押されて悪い内容になったが最後は勝つことができた」「ライバルのような関係」「自分たちを高めてくれる存在だと思う」 ■OB戦では福高がリベンジ 福岡高OB「勝たなきゃいけないですね。意地でも。ケガしないように勝ちます」 修猷館高OB「東京から来たんですけど、本当にケガしないようにするだけです」 福高対修猷館の定期戦は、OB同士の試合も組まれています。当然、真剣勝負。福高OBチームの最年長は、中西弘文さん(59歳)。試合前には「負けるわけにはいかない」と気合十分。スクラムも最前線でアグレッシブにボールにくらいつきます。結果は19対12で、今回は福高OBがリベンジを果たしました。 修猷館高OB「残念ながら(負けました)、福高のOBさんが脈々と伝統を受け継いで来られて、さすが強いチームだなと肌で感じました」
福岡高OB「現役がギリギリで負けたので少しは取り返さなきゃと思って」「現役が負けちゃったので、何とか勝とうと思った」「高校時代に戻れる場だと思います」 この定期戦は、OBにとって高校時代に戻ることができる場所であり、また、現役にとってはライバル校同士で力をぶつけ合うことができる、貴重な機会になっています。 福岡高OB中西弘文さん「当たり前に続くんじゃなくって、みんなの力で(定期戦を)続けて行かなければならないものだと思います」 Q.ケガは大丈夫ですか? 福岡高OB中西弘文さん「下手になったからでしょう。すり傷なんで、大丈夫です」
RKB毎日放送