「石丸陣営に惨敗するのを恐れて…」 “大胆人事”に踏み切った「小池都知事」が企んでいること
天才的な政治センス
小池氏は反原発を訴える小泉純一郎元首相と近く、原発再稼働に否定的と見られてきた。再生可能エネルギーの普及を訴えてきたはずだが、永田町関係者は小池氏の手法を「天才的な政治センス」と持ち上げる。 「安野氏も今井氏も、彼女にとっては敵でした。そんな二人との蜜月は、“恩讐を超えたノーサイド”とばかりに、自身の懐の深さを都民にアピールできる。非常に巧みなやり方ですね」 とはいえ粗も見える。先の都民ファ関係者が言う。 「『ODAIBAファウンテン』と呼ばれる、世界最大規模の噴水の建設計画です。設置場所は港区のお台場海浜公園で、高さ150メートルと、横幅250メートルのものを整備。“東京の新たな魅力として国内外にアピールする”のが目的で、整備費は26億円超。都の試算では年間98億円の経済効果が見込まれると言いますが」 2年で48億円を投じた、都庁舎などのプロジェクションマッピング事業は猛反発を受けたはずだが――。
「週刊新潮」2024年12月19日号 掲載
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