元千代の国、闘病中の兄・沢田賢澄さんの名前が断髪者として呼び上げられ涙
昨年7月の大相撲名古屋場所限りで現役を引退した、元幕内千代の国の佐ノ山親方(33)=本名・沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=の断髪式が8日、東京・両国国技館で開かれ、最後は師匠の九重親方(元大関千代大海)が大銀杏(おおいちょう)を切り落とした。 ネットフリックスの人気ドラマ「サンクチュアリ―聖域―」で俳優デビューを飾った元幕下力士(千代の真)の兄、沢田賢澄さんと最後の相撲を取ることが決まっていたが、4月に兄が脳幹出血で倒れて断念した。 強い希望で闘病中ながらも断髪者として名前が呼び上げられると、涙がこぼれ落ちた。最近では目を開けるようになり「よくなると信じている。(断髪式が)無事に終わったと報告したい」と大きな節目を終えた。(奥村展也)