「立浪さんはオールスター前に決断していた……」球団関係者が明かすミスタードラゴンズ退任のウラ事情
中日・立浪和義監督(55)が9月18日にバンテリンドームナゴヤでの阪神戦に敗れた後、今シーズン限りでの退任を自ら明かした。残り試合があるなかでの突然の発表のウラには何があったのか。 立浪監督辞任の中日がはやくも後任人事に苦戦! 内部昇格か、大物OBか「新監督筆頭候補」の名前 就任3年目の今季も、チームは優勝争いどころか超低空飛行を続けていた。同じタイミングで監督に就任し、ともに2年連続の最下位という屈辱を味わった日本ハムの新庄剛志監督(52)は若手の育成に成功。今季はAクラス入りを果たした。立浪監督はそれが叶わなかった。 「今年、結果を出さないといけないが出せなかった。自分が責任を取り、今年限りで辞めさせていただきますと球団と話した。最後まで全力でやるということでケジメはつけます」 試合後、報道陣に囲まれた立浪監督は自らこう切り出して退任を発表。「キナ臭い雰囲気はすでにあった」と語るのは事情通の球団OBだ。 「今夏のオールスターゲーム前後に球団首脳と会った際、立浪監督は『Bクラスになったら今年で辞める』と伝えていたそうだ。以降、球団のほうもチームの成績を見ながらある程度、覚悟を決めていたようだね。8月に入ると贔屓のタニマチ筋にも自虐的に『またビリなら辞めるしかない』と語り始めたから、瞬く間に話が漏れて、8月末日には名古屋のテレビ局や番記者はほとんど知っているという状況だった」 ◆選手からの評価は…… ミスタードラゴンズゆえ、立浪監督の契約期間は巷で言われている「3年」ではなく「5年」という見方も一部にはあった。 「自ら辞めると言い出したから話もまとまったが、もし立浪さんから切り出していなかったら、球団は続投を要請していた可能性が高い。理由は単純。後任として適切な人材がいないから。立浪さんは客を呼べる全国区のスターですからね。ただ、去年話題になった〝令和の米騒動〟など、時代錯誤な言動が目立っていて、敬遠するファンもいたのは事実」(球団関係者) 監督就任時、「週刊誌の餌食になるのでは」と心配されるほど交友関係が広く、私生活は派手だった。 「コロナ禍でキャンプ中の外食制限をいち早く解いたのは中日。“立浪監督が夜な夜な出かけられるようにするためなのではないか”と冗談交じりに話す職員は多かったですね。キャンプ地、遠征先での女性関係の噂を耳にする関係者もいたそうです。その一方で、選手がオフに出演した番組は隈なくチェックし、気に入らない発言をした選手を堂々と干したり、真意を執拗に聞いて回ったり、選手を〝監視〟していたフシがあって選手に煙たがられていたといいます。細川成也(26)、岡林勇希(22)など、立浪政権下で花開いた選手もいますが、少なくない選手が退任を喜んでいるのではないか。実際、とある選手は私に『やっとか……』と話していました」(球団関係者) 監督としての評価はお世辞にも高かったとは言えないが、チーム低迷の責任を取って自らのクビを切った“漢気”は評価されるべきなのかもしれない。
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