ハレプ、シフィオンテクへの寛大な処分で不正監視団体を非難
【AFP=時事】女子テニスのシモナ・ハレプ(ルーマニア)は29日、禁止薬物に陽性反応を示した世界ランキング2位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)の問題で、不正監視団体ITIAの対応に矛盾があると非難した。 【写真特集】歴代の女子テニス世界ランキング1位 ITIAは28日、2024年8月に行われた競技外検査で当時世界1位のシフィオンテクが狭心症の治療薬トリメタジジン(Trimetazidine)の陽性反応を示したとして、1か月の出場停止処分を発表した。 一方でハレプは、2022年全米オープンの期間中に行われた検査で禁止薬物のロキサデュスタット(Roxadustat)に陽性反応を示し、同10月7日から暫定的な出場停止処分となった後、生体パスポートのデータに「異常」が見つかる違反も認定され、4年間の出場停止処分に直面。23年2月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ異議を唱えた末に汚染されたサプリメントが原因との主張が認められ、今年3月に競技に復帰した。 2018年全仏オープンと2019年ウィンブルドン選手権の女王で、現在世界877位に後退しているハレプは、自身のインスタグラムに投稿した長文メッセージで、「処遇と判断になぜこのような違いがあるのか? 論理的な答えが見つからないし、あるとも思えない」「ITIAには悪意しか感じられない。証拠があるにも関わらず、この組織はあらゆる手段で私を破滅させ、私のこの数年間を台無しにしようとした」と批判した。 さらに、「私は苦しめられた。今も苦しみ、そしておそらく今後もこの不正義に苦しむだろう」とし、「ほぼ同じ時期に起こった同様のケースで、ITIAが私に不利な全く異なるアプローチを取れるのはどうしてなのか?」「私はキャリアの2年間を失い、不眠の夜、悩み、不安、答えのない問いに何度も苦しんだ」と訴えた。【翻訳編集】 AFPBB News